療育へ

自閉スペクトラム症、ADHDの小学生になった息子の毎日がイベントのようなおもしろおかしく、ある意味事件のようなお話をしたいと思います。

息子、ゆうたろうは2ヶ月ほど早産で低体重低血糖低酸素のトリプルコンボにより、しばらく保育器に入っていました。

1歳半検診で発達グレーと指摘された時、早く生まれたからだ、と悩んだ事もありました。

今はそんなの関係ない!と分かりますが、何の知識もなかった当時は本当に1日が長く、とにかく早く時間が過ぎるのを願う毎日でした。

1歳半で言葉が出ていない、指差しをしない、声かけへの反応が弱くお気に入りのおもちゃをずっと触っている…

そんなの普通ちゃうん?と思っている旦那との温度差はブラジルとの距離くらいありました。

ブラジルの人は気にせず、検診以降経過観察となったため、市の心理カウンセラーと面談や電話でやり取りが始まり、同時に保育園に入園し園との連携も始まりました。

変わらず言葉が出ない、集団に馴染めずマイペースに過ごす、自分の思いと違うと受け入れにくく癇癪を起こす、などが見られ3歳になる少し前に

新K式発達検査を受けました。

結果DQ(発達指数)69。各自治体や検査の状況などで違いがあると思いますが、ゆうたろうは、この結果により療育教室への通所が決まったのです。

正直、療育に通って何か変わるのか?疑問はありました。

ゆうたろうは、言葉が出ていないため意思疎通も難しく度々、癇癪を起こし。

食のこだわりも強く、少しでも嫌なものを口にいれるとそれまでに食べ終わっていたものも全て嘔吐する、という謎の技を持っていました。

それは現在も頻度は減りましたが、まだ健在です。

じっとしていられない子が、通えるのか。不安はありましたが、年少さんクラスになった春から市の療育教室へ通い始めました。

親同伴の日もあれば、子だけの日もありました。私がいる日は当然のように私から離れず。ゆうたろうだけの日は、泣き喚き何もできない日も多々ありました。

ですが少しずつ、出来ることが増えていき泣き喚く事も減っていったのです。

母である私も、療育教室で出会った方々と親しくなり、共感し勉強してとても良かったと思っています。

卒園した今でも、その時に出会ったママさん達とはおつき合いさせていただき情報交換させてもらっています。

発達検査を受ける、療育に通う、それって障害児って認めるってこと?

葛藤はありました。

保育園のママ友には、

男の子だから色々遅いだけで、大丈夫やって!

そのうち喋るよ!そのうち食べるよ!そのうち出来るよ!

そのうちそのうち、っていつやねん?!

内心そう思いながら笑って、そうやね〜と言っていました。私もそのうち、って思いながらやり過ごしていた時もありました。

ですが、気になるなら1日でも早く支援を受けさせた方がいいと実感しました。

親だけで悩んでいても解決はしない、見て見ぬふりはダメなんです。

個人差はあるし、のんびりゆっくり成長する子もいます。

少し。ほんの少しの手助けで変わる子も成長する子もいます。

一歩がゆっくりですが、ゆうたろうは前に進み始めたのです。

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